
誰にもなにも言わせないし、
言われたくなかった
かつての私は、どんなに勉強しても、患者さんを目の前にすると、
「本当にこれで合っているのかな」
「この人には、何をすればいいんだろう」
と迷っていました。
だから、論文やセミナーを探したり、高額な本を買ってとにかく勉強していました。だけど、その勉強は患者さんのために!というよりは、自分のためでした。
なぜなら、もっと知識をつけて、技術があれば、
「誰にもなにも言わせないし、言われない」
そう思っていたからです。
「すいません…」臨床と全く関係ない所で、
謝っていた新人時代

というのも、当時は、悔しい思いをすることが、本当にたくさんありました。
自分より何年も経験のある先輩たちは、何でも知っているように見えたし、臨床にも自信があるように見えた。
そしてその中には、私のことを明らかに下に見ている人もいました。
「え?そんな事も知らずに患者さんみてるの?学校でなに勉強してきたの?」
そんな風に言われても、私はなにも言い返せませんでした。
だけど、これって施術の話だけだったら、まだ我慢できていたと思います。でも、それだけじゃなかったんですね。
忘れもしません。飲み会の席で、
「山本くん、スポーツできないんだって?そんなのでよく理学療法士なろうと思ったね。」「運動できないやつは、感覚が鈍いから、患者さん可哀そうだよ?」
…
…
「は?なに言ってんの?なんでそこまで言われないいけないんだよ!」
と心の中では思っていましたが、現実の世界で私が出した一言は。
「すいません…」
でした。愛想笑いをしながら、うつむいて、静かにそう言うしかありませんでした。
だけど、本当は悔しかった。
ものすごく悔しかったし、頭にも来た。
だけど、当時の私には何もない。
だったら勉強して、すごいセラピストになって、いつかはグゥの音も出ないくらいに見返してやる!
そう決意しました。
だけど、勉強してもなぜか自信は増えない…

それから私は本当にたくさんのことを勉強したし、セミナーにも通いました。
ですが、何年経っても不思議と自信は増えませんでした。
「どうしてこんなに勉強しているのに」
「きっと上司の先生が診た方が患者さんも良くなるのに…」
と、自暴自棄になる時もありました。
ですがそんな時、私が今でも師と仰いでいる、尊敬している先生と出会うことができました。その先生は、その高くてずば抜けた臨床力で、大人気の先生でした。
その先生がセミナーを開催するとなれば、400人、500人といった参加者が毎回集まっていました。
私はその先生のセミナーに、何回も何回も通って、質問しました。そして、顔と名前を覚えてもらい、その先生を私の地元である熊本にお呼びしてでセミナーも開催しました。
この先生みたいになりたい。とにかく私の憧れでした。
そして、熊本にお呼びしたときに、私はいよいよ一番聞きたかった事を聞きました。
「どうしたら先生みたいになれますか?」
そんな時、憧れの先生が教えてくれた「秘密」
その先生は、
「山本君、実はね…それってすごく簡単なんだよ。みんながまだ勉強していないけど、大切な事を勉強するだけ。俺の時で言えば、運動学と力学。みんな面倒くさいから勉強してなかったからね笑」
って教えてくれました。
その先生は動作分析で有名な先生だったので、私はその時に、
「ああ、なるほど、そういうことか」
と思いました。結局、みんなと同じことを勉強しているから、みんなと同じように悩んでいるということに気づいたんですね。
だって、セミナーにたくさん通っても、隣の席に座ったり、飲み会で話したりするセラピストは、みんなこぞって、
「自信がない」
「患者さんをどう見たらいいか悩んでる」
って、私と同じこと言っていたんです。それは同年代でも、私より経験年数が若い人でも、経験年数が上の人でもそうでした。
だから、セミナーに行くとどこかほっと安心したりもしてたんですよね。「俺もそんなに間違ったことはしてないんだな」って
だけど、私はそこで停滞するのではなく、もっと先に行きたいと思っていました。
だから、当時、憧れていたその先生のコンセプトの中心に「体幹を安定化させる」というものがあったので、私はまず、体幹の安定化のメカニズムから、こっそりと勉強するようになりました。
それから、
「体幹には安定化のメカニズムもあるし、肩関節にはローテーターカフというメカニズムがあるのに、そういえば他の関節はどうなっているんだろう。どうして習ってないんだろう?」
ということに疑問を抱きました。そして私は、他のセラピストには内緒で、こっそりと各関節の安定化メカニズムを勉強していくことになります。
そして、結果が変わり始めた。

安定性を出す事で、運動性を引き出す
たとえば、ボールペンを指1本だけで立てようとすると、意外と難しいんですよね。だけど、反対側からもう1本の指を添えると、驚くほど簡単に立てることができます。

この違いは、なにかというと、「支えてくれる力」が加わったどうか?です。
ボールペンを動かす力だけではなく、反対側から支える力が加わることで、安定した“支点”が生まれます。
そして、実はこれ体の関節も同じです。関節がその機能を最大限発揮するためには、「動かす力」だけでは十分じゃないんですよね。同時に、関節がズレないように支える力が必要です。
この安定性があるからこそ、関節はスムーズに動き、筋肉も本来の力を発揮できます。

逆に、支点がうまく作れないと、関節は不安定なまま動くし、指一本でボールペンを立てるときのように、本当は必要のない余計な力が入るようになってしまいます。
すると、
痛み
可動域の制限
筋力が出にくい
といった問題につながることがあります。
だから、「この関節は、ちゃんと安定した状態で動けているだろうか?」という視点で、疾患や症状関係なく、そもそもの「人を動かす仕組み」でまず評価、アプローチすることことで、私は認証で、この人には何をすればいいんだろうという悩みから解放されました。
そしてもちろん、安定させて運動性を引き出すアプローチを取り入れたことで、その人本来の機能を発揮することにつながり、臨床での結果も大きく出せるようになっていきました。
動きを変える前に、まず安定性を見る。
手技を施す前に、まず安定性を見る。
これが、臨床を考えるうえで非常に重要な視点のひとつです。そしてもちろんこれは体幹の関節だけでなく、全ての四肢関節において言えることです。
そして、そこに「人」を診るという要素を足していく!

私自身、「安定性を引き出してから、運動性を引き出す」という視点を持つようになってから、以前よりもずっと臨床で結果を出せるようになりました。
痛みが減る。
可動域が広がる。
筋力が出る。
体は、確かに変わるようになったんです。
でも同時に、ずっと気になっていたことがありました。
同じように身体が変わっているのに、良くなっていく人と、なかなか良くならない人がいる。
たとえば、施術前より明らかに肩が上がるようになっている。
そこで、
「わあ、すごく上がります。ありがとうございます」
と言う人もいれば、
「確かに上がるけど……また悪くなるんじゃないですか?」
「全然良くならないんですよね」
と、不安が消えない人もいました。
私の経験では、前者の方がその後も痛みが減り、回復していくことが多かったんですね。一方で、
「また悪くなるかもしれない」という不安が強い人ほど、なぜか治療がうまく進まないことがありました。
それだけではありません。
・周りの人への不満や、過去の嫌だった出来事を何度も思い返し、なかなか気持ちを切り替えられない人。
・何度「大切ですよ」と説明しても、自主トレが続かない人。
・こちらはそんな意味で言ったわけではないのに、まったく違う受け取り方をしてしまう人。
臨床をしていると、
「身体だけを見ていても、説明できないことがある」
と感じる場面が何度もありました。
そして私は、少しずつ考えるようになりました。
もしかすると、身体の回復には“その人の心”も関係しているんじゃないか。と…。
でも、そこで困ったんです。「メンタルも大事そうだ」ということは、なんとなく分かる。
だけど、
なぜ、この人はこんなに不安になるのか。
なぜ、分かっているのに行動できないのか。
なぜ、同じ出来事でも受け取り方がこれほど違うのか。
そして、そんな時、セラピストとしてどう関わればいいのか?
私は、その答えを持っていませんでしたし、考えるための知識さえありませんでした。
ですが、それは考えてみれば当然でした。
私は身体のことは何年も学んできたのに、
「人はなぜ、そう考え、そう感じ、そう行動するのか」という、人の心理についてはほとんど学んでいなかったからです。
だから私は、身体を診る力だけではなく、“人を理解する力”も臨床には必要なんじゃないか。
そう考えるようになりました。
それに、「人の心」を学ぶことは、
患者さんのためだけじゃない

そして、「人を動かしている心の仕組み」について学ぶことは、患者さんのためだけでなく、セラピストにとっても大切だなと、私は思うようになりました。
患者さんに良い結果が出ても、
・「たまたまかもしれない」「本当はもっとできたんじゃないか…」と思ってしまったり、
・十分に勉強しているはずなのに、なぜか自分の臨床に自信が持てずに、自分の価値を必要以上に下げてしまったり…
・一人の患者さんでうまくいかなかっただけで、その日の臨床すべてを引きずってしまったり…
こういうことって、たくさんありますよね。私自身は、そういうことが本当にたくさんありました。
他にも、例えば家族との間で嫌なことがあった日は、言われた一言がずっと頭から離れず、そのまま仕事をしている事もたくさんありました。そういう時って、
患者さんを前にしていても、そのことが頭の中に残っていて、評価に集中できない。
本当は良くないと分かっているのに、いつものように丁寧に患者さんと向き合えない。
ことがとても多かったんですね。
こういう経験から私は、患者さんだけでなく、私たちセラピスト自身も「心の状態」によって、できることが大きく変わってしまう事に気がつきました。
どれだけ知識があっても、
どれだけ技術を持っていても、
心が大きく乱れている時には、本来持っている力をそのまま発揮できない。でも当時の私は、そんな時にどうすればいいのかを知りませんでした。
自分の中で今、何が起きているのか。
なぜ、この一言をこんなに引きずってしまうのか。
どうすれば、そこから少し抜け出すことができるのか。
そんなことを考えるための知識を、私はほとんど持っていなかったんです。そこで改めて思いました。もし、人の心の仕組みを知っていたら、
・患者さんを理解するだけではなく、自分自身に何が起きているのかも理解できる。
・自分の心を整えやすくなる。
・そして、そこで得た経験や気づきを、今度は患者さんへの関わりにも還元できる。
だから、人の心について学ぶことは、臨床で結果を出すためだけのものではないと思うようになりました。患者さんのためにも、セラピストである自分自身のためにも、そして、自分の人生をより良く生きていくためにも必要なことだと気がついたんです。
そう考えたときに、臨床でも人生でもこれほど大切な「人の心の仕組み」について学ぶ機会が、驚くほど少なかった事には、かなりおどろきました。
ですが、だからこそ逆に、私は、身体の仕組みだけではなく、人の心の仕組みも一緒に学べる場所を作りたいと思いました。
①その人本来の身体機能を最大限に引き出すための「体の仕組み」
②患者さんと自分自身の力を最大限に引き出すための「心の仕組み」
この人を診る上で土台となる2つの大切な事をベースに、毎月少しずつ学びながら、今まで自分が身につけてきた知識や技術を、もっと臨床で使えるものにしていく。
それが、セラピストシークレッツ・エキスパートです。

どんな内容?
メインコンテンツ1:運動機能・実践 臨床LIVE月1回/約60分

このLIVEでは、各関節の安定化メカニズムを元にした、評価アプローチを実践的に学んでいきます。ですが、ただ座学で学ぶだけではありません。実際にこちらでも被験者を用意して、実践形式で3つのポイントを中心にお伝えしていきます。
もしよろしければ、あなたもLIVEで参加してぜひ一緒に練習されてみてくださいね。

まずは、安定化に関わる筋や関節の仕組みを理解することから始めます。
体幹はどうやって安定しているのか?
股関節は?
距腿関節は?
手関節は?
全ての関節には安定化機構が存在しています。
では、その安定化はどういうメカニズムで保たれているのか?それを理解する事ができれば、なにを、どう評価してアプローチしていけばいいのか?も自然に分かってきます。
ですので、まずはしっかりとその時テーマになっている関節のメカニズムを理解する!これが結果をだすために、まず学ぶ必要があることです。

メカニズムが分かれば、次に学ぶべきことは、
・そもそも関節が安定していると筋力はどうなるのか?
・可動域はどうなるのか?
・実際の人の体ではどのような動きをするのか?
そういう実際の体の反応です。
安定化メカニズムが崩れている場合は、こういう反応を体はする、という事が分かっていれば、それを実際に確認していくことで、安定性の評価を行うことができます。
LIVEでは、こちらで実際に被験者の方に協力していただきながら、デモンストレーションを行いながら解説していきます。
そして、一緒に学びながら実際に臨床で使える評価まで落とし込んでいきましょう!

メカニズムに基づいて安定性に問題がある事が分かれば、あとはアプローチをして実際の変化を確認していけばいいですよね。
では、その関節の安定性に問題があった場合、どの組織に、どうアプローチするのか?を解説していきます。
ここが結果をだすためにも一番大切なポイントとなりますので、触診方法、効果判定の方法などを実際の被験者を元に詳細な部分まで説明していきます。
安定化メカニズムが整うと、私自身いまでも驚くような効果がでることが多いです。ぜひ一緒に、その効果を感じていけたらと思います。
成長の秘訣!実践→質問→すぐ修正。

この運動機能・実践臨床LIVEでは、実際に説明を聞いたり、一緒にやってみて、
「ここをもう少し詳しく知りたい」
「この評価がうまくできない」
「この場合はどう考えればいいですか?」
という声があれば、ぜひその時に私に質問して解消していってください。統計学的な研究でも、その場ですぐにフィードバックをもらう事が、もっとも学習の成長が早いことがわかっています。
LIVEだからこそ、参加している方の反応を見て、その場で内容を深めていきながらこの時間をより充実したものにできると考えています。
私がこのLIVEで目指しているのは、たくさんの知識を一気に詰め込む事ではなく、一つずつ使えるレベルまで一緒に身につけていくことです。
ですので、ぜひ友達やご家族で、同じ評価や実技をやってみてください。そして、
「ここがよく分からない」
「自分でやると反応が違う」
そんな疑問が出たら、その場で質問してくださいね。実際にやってみて、分からないところを確認する。そして、修正してまた試す。
これがセラピストとしての成長を大きく加速させてくれます。動画を見るだけではできない、LIVEならではの学び方を毎月、一緒に積み重ねていけたらと思っています。
Q:具体的に学べる関節は?
A:主要な関節全て!まずは、現在非公開の上肢編から順次開催していきます!

肩関節。
肩甲帯。
肘関節。
手関節。
頸椎。
体幹。
股関節。
膝関節。
足関節。
足部アーチ。
これら、全身の主要な関節を、カバーしていきます。
*順不同。LIVEの反応をみて決めていきますが、2026年9月現在、まだ公開していない上肢の関節から行う予定です。
このセラピスト・シークレッツ エキスパートで目指すのは、「その関節に問題があれば、まず何を見ればいいか?」という事が迷わずにが分かるようになることです。
患者さんを目の前にしたとき、「どうしよう」「何をしよう」と迷うのではなく、「まず、安定性を確認してみよう」と考えられる。
そして、必要な事を評価アプローチして、その人本来の筋力や可動域を引き出す。
↓
その後、これまであなたが学んだ治療技術を使うことでさらに成果をだす。
↓
そしてその経験が自信へつながり、学んだ事の意義を深めていく。
この流れで、結果の出せるセラピストとしての成長と自信を加速させることが、運動機能・実践臨床LIVEで目指していることです。
メインコンテンツ2:人を理解するための臨床心理学LIVE 月1回/約60分

ここで扱うのは、患者さんを理解するためにも、セラピスト自身を理解するためにも、そしてもちろん臨床で結果を出すためにも、私が必要だと考えている「人の心の仕組み」の心理学です。
カウンセラーや、心理療法を行うための講座ではなく、あくまで体の専門家として結果をだすために必要な実践的な心理学を一緒に学んでいきます。
人はそもそも、なぜそう考え、なぜそう感じ、なぜそう行動するのか。「人の心の仕組み」を学び、難しい患者さんへの対応はもちろんの事、自分自身のためにも役立つ講義を予定しています。
現在予定している講義はこちら
*こちらの講義は全て行います。その後も毎月新しいテーマで行っていきますが、LIVEでの反応を見ながら順番は決めていきます。

①相手の本音を聞くための心理学
例えば、患者さんの奥底にある心理的な不安や、欲求を引き出すために、「何か不安はありますか?」と聞いても、「特にありません」で終わってしまう事って多いですよね。
ですが、そこに臨床的な心理学の知識が加わると質問の仕方が変わり、今まで出てこなかった不安や本音が出てくることがあります。
人はどんなときに話しやすくなるのか?その心の仕組みから、臨床で使える質問のつくり方を学びます。

②患者の「あきらめ」を「行動」に変える臨床心理学
「どうせ治らない」「もう歳だから」「やっても変わらない」そんな患者さんに、
ただ「頑張りましょう」と言っても、なかなか人は動きませんよね。
なぜ人はやる前からあきらめてしまうのか?そして、どうすれば「やってみよう」に変わるのか。行動の仕組みから考えます。

③選ばれるセラピストの「臨床ブランディング」
患者さんとの信頼関係を築くうえで大切なのは、技術やセラピストの人柄だけかというと…それだけではないですよね。
「患者さんから、この先生はなにをできるのか?」ということを認知してもらっておくことも、とても大切です。
なぜなら、技術があっても、患者さんに価値が伝わらなければ、「この先生は、自分の何を見てくれる人なんだろう?」という不安は残るからです。
そこで大切になってくるのが、自分のブランディングです。
もちろん口コミにも必要に役立ちますが、例えば、ブランディングを一度整理して、自分の臨床価値を整理すると、「この先生は、自分の状態をこう見てくれているんだ」という一貫性が、患者さんの安心や信頼にもつながります。
患者さんとの信頼関係を築き、成果を出すためには、実はすごく必要な心理学的要素です。

⑤答えが見つからない時の「枠」を広げる思考法
臨床でなかなか答えが見つからない時、「もっと細かく評価しないと」「まだ見落としている筋や関節があるのかも」と考えることはありませんか?
もちろん、局所を詳しく見ることは大切です。ただ、同じ枠の中で答えを探し続けても、前に進まないことが多いのも事実です。
そんな時に必要なのは、知識や技術をもう一つ増やすことではないかもしれません。例えば「腰のどこが悪いのか?」と考えるのと、「なぜこの人は仕事中だけ腰が痛くなるのか?」と考えるのでは、見るべき情報は大きく変わりますよね。
この講義では、症状を見る「点」、動作や負荷との関係を見る「線」、さらに生活や環境まで含めて考える「面」という視点から、難しい症例で行き詰まった時に、臨床推論の枠を一段広げる考え方をお伝えします。

⑥「欲しいと気持ちいはどこから生まれるのか?」
好きな人と過ごしているはずなのに、すごく幸せを感じる時と、なぜかあまり満たされない時があります。
この違いってなんなのでしょうか?
美味しいものを食べたり、旅行に行ったり、欲しかったものを買ったりした時も同じです。
実は脳科学では、「欲しい」と思うことと、「気持ちいい」と感じることは、まったく同じではないと考えられています。
もっと稼ぎたい。もっと評価されたい。もっと良いものが欲しい。こうした「欲しい」は、私たちを行動させる大切な力です。
でも、欲しいものを手に入れ続けているのに、なぜか満たされないとしたら?
この講義では、「性的な快感という少し意外な」の研究を入口に、脳がどうやって「気持ちいい」をつくっているのか、そして「幸せを感じられる人」とはどんな状態なのかを、脳科学と心理学から考えていきます。
人の幸せについて学ぶって大切なことだと思うんですよね。だって究極的には私たちは患者さんを幸せにするために、そして自分自身も幸せになるために生きていると言っても過言ではないのですから。

⑥行動を促すための環境心理学
自主トレをやらない患者さんってやる気がないのでしょうか?
自主トレが続かない患者さんって、なんでやらないんでしょうか?
だけど、実はこれって…きっと私達も同じですよね。
毎日 1時間は勉強しよう!
触診の練習を毎日続けよう!
夏までには痩せよう!
などなど…
ですが、人生が自分の行動の選択で作られている以上、行動を促すための知識や方法はいくら知っておいても損はありません。ここで学ぶのはその1つである環境です。
行動できる環境をどうつくるか?。患者さんにも、自分自身にも使える行動の仕組みを一緒に学びましょう!

⑦勝ちすぎない人間関係こそ無敵
患者さんや後輩に、「絶対こっちが正しい」と思って説明したのに、なぜか相手の反応が悪くなった。そんな経験はありませんか?
専門職として、正しいことを伝えるのは大切です。でも人間関係では、正しい方が必ずしも“勝つ”とは限りません。
例えば、患者さんの間違った考えを完全に論破できたとしても、「この先生には何を言っても否定される」と思われれば、大切な情報を話してもらえなくなるかもしれません。
よかれと思った指導でも、正解を教え切った結果、自分で考えなくなってしまうことがあります。
なぜ、正論を強く伝えるほど相手が抵抗することがあるのか?
この講義では、心理的リアクタンスなどの心理学をもとに、「目的・尊厳・余白」という3つの視点から、自分の意見を曲げずに、相手との関係も残すコミュニケーションを考えていきます。

⑧失敗を技術に変えるための心理学
「これはいける!と思ったのに、全然変わらなかった…」
よく「失敗は経験になる」「失敗は成功の元」と言いますが、実は失敗したことと、失敗から学んだことは同じではありません。
何年臨床を続けても、同じ失敗を同じように繰り返していれば、それは経験を積んでいるというより、同じ経験を繰り返しているだけかもしれません。
臨床で本当に必要なのは、最初からすべてをできることではありません。それよりも実は、予測が外れた時に、どれだけ早く仮説を修正できるかの方が重要だったりします。
では、どうすれば次の臨床につながるのでしょうか?
この講義は、エラー学習の心理学をもとに、過去の失敗を次の技術に変えるための講義です。
心理学を学ぶのは面白い。だから、患者さんのためだけでなく、自分自身の望む人生のためにも活用して欲しい
患者さんの不安を理解する。
行動できない理由を理解する。
本音が出やすい関わり方を知る。
「人の心の仕組み」を理解できると、患者さんへの対応が変わってきます。ですが、それだけではありません。人を知ることは、自分を知ることにもつながります。
なぜ私は、結果が出ないと自信を失うのか。
なぜ、また新しい技術を探したくなるのか。
なぜ、他の先生の臨床が、自分より良く見えるのか。
そして、私は、どんなセラピストになりたいのか。
人の心の仕組みを知ることは、患者さんだけでなく、自分自身を理解することにもつながります。
そして自分自身の事を理解できるようになると、不思議とセラピストとしての自信だけでなく実生活での自信も変わってきます。
体の仕組みと、心の仕組み。その両方を臨床に落とし込んでいくことで、セラピストとしても人としても成長していく。そんな世界をセラピストシークレッツ・エキスパートで目指しています。

