

.png)
もしこんな相談をうけたら…
あなたならどう答えますか?

でも大丈夫ですって、全然大丈夫じゃなさそうですよね。ひどく傷ついている人や、自己嫌悪に陥っているうつ傾向 の人に、安易に声をかけたり励ましたりするのは危険だし、状況を悪化させるリスクもあります
よかれと思ってアドバイスをしても…
・その後大丈夫かなと心配になったり
・不安感にとらわれたり
・悪い予感がしたり…
アドバイスをしてしまうことで、逆に不安に襲われ、次の連絡が来るまでびくびくしながら待った経験がある人も少なくないと思います。もしそんなことが現実になってしまったら、打ちひしがれるし、やりきれないし、なかなか立ち直れないですよね
だけど、それでも目の前に困っている人がいれば、「なにかできることはないか? 」そう考えるのは、私達のようなセラピストの特徴でもあるし、それはたとえセラピストでなくても同じだと思います。この講座を作ろうと思ったきっかけも…
「人の話に耳を傾けることが出来ない程、自己肯定感が下がっている人にできることはなにかないですか?」
というメールを頂いたことです。ちょうど、私もその頃…冒頭のLINEの女性から、相談を受けているところでした
もどかしいですよね。自分のすぐ近くに落ち込んで困っている人がいる。もしかしたら、最後のたのみの綱と思って頼ってきてくれたのかもしれない
だけど、下手に動くと事態も悪化するかもしれないリスクはが分かっている。だから、なにかしたいと思っても動くに動けない…なんだか逆説的なようですが心と体の理解がある人ほどそんなジレンマにおちいってしまいます
たとえ心が病んでいても、患者さんは体の治療を求めてやってくる。だったら…

ですが、私達はなにも知らない素人ではありません。体の施術を通して、患者さんの健康に役立つためにたくさん のことを学んでいます。ただ、だからといってカウンセリングを主体とした心のプロでないことも事実です
じゃあ、どうするのか?
私が20年以上の臨床経験で到達した答えはこうです。体のプロであるのであれば、体から心を元気にすることを試してみればいい。たとえ心が病んでいたとしても私達の元には体の施術でお客さんが訪れますよね。実際その女性もそうでした
そこで、カウンセリングの方法を知らないからって、手をこまねく必要はありません。なぜなら、心と体は繋がっているからです。ということは、体の状態から心の状態を評価して、適切なアプローチを選択することもできるということです
・カウンセラーは相手の使っている言葉やエピソードから、適切な言葉で心の回復をサポートします
・精神科のDrは、検査結果を元に必要であれば薬を処方します
だったら、私達は体 の専門家なので、体の状態から心の状態を評価して、適切なアドバイスを含めた対応策を提案すればいいと私は考えています
共感して話を聞くだけではない
体の状態を診るからこそできる「攻め」の戦略

うつ傾向の人に「そうだよね。つらかったよね」と共感することはもちろん大事で重要なことです。ですがこの共感戦略には重大な欠点があって、どここを目指して相手の話を聞いているか?で結果も効果も大きく変わってきてしまうのです
目的地を決めずに、「うんうん、そうだよね」と話しを聞くだけだと、最悪の場合は「依存関係」をつくるリスクもあるし、話を聞いている人も病んでしまう可能性すらあります