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・私は、なぜ、SLR運動が股関節にとって無意味な運動であるのか知りませんでした…
・私は、なぜ、重りをつけた座位での運動が、患者さんの努力を無駄にするのか知りませんでした…
・私は、なぜ、真面目にブリッジ運動を頑張っても、大殿筋を使った動作につながらないのか知りませんでした
これらは、私自身も、二度とこんな思いはしたくない…と思っている股関節アプローチに対するよくある間違いです。同時に、ほとんどのセラピストも知らずに強いられているよくある間違いでもあります
ですが、これから話す最大の間違いは、これら以上に重大です。というのも、良くなるはず!と信じたアプローチが、逆に自らに鞭打って頑張ってくれた患者さんの期待を裏切る可能性があるからです
股関節アプローチにおける最大の間違い。それは…
「股関節が前方にずれてる事知らないまま、評価・アプローチを続けること」
ここに、自らを否定してしまうほどの大きな問題とリスクがあります。かつての私のように…
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実は股関節が前方にずれた状態での筋トレやROM訓練は…
歯を食いしばって頑張ってくれた患者さんの努力を無意味なものになるだけでなく、セラピスト自身もつらい思いをすることになります
私はかつて変形性股関節症患者さんに対してSLR運動を指導していました。10回でいいですよ!というところを20回、30回と頑張ってくれる患者さんでした
患者さんは、私が思っていた以上に、十分に真面目に頑張ってくれました。ですが、その結果…
「あの運動をはじめてから、痛みがひどくなった」
…と言われました
その時の患者さんは、私に対して敵意と怒りを向けてはいませんでした。ですが、不公平な結果を心の奥底で耐えていることは、伝わってきました
私はつらい気持ちと申し訳なさから、歯を食いしばることが精一杯で
「すみませんでした」
この一言ですら、まともに言えませんでした
今の私であれば、SLR運動そのものが悪い運動でないことは簡単に分かります
それに、そもそもの問題は、大腿骨頭が前方にずれたまま運動を指導していたから…という事も正しい股関節のアプローチを知ったおかげで分かります
だから、そんな思いをしたくないなら、いきなりSLR運動を指導するのをやめて、まず股関節を安定化させる!その後に運動を指導するって方向性に変えればいいだけだから大丈夫だよ!
と、アドバイスできると思います
頑張ってリハビリしたけど全然よくならない…患者さんからこう言われるのは、まだいい方かも知れません。なぜなら…
本当に怖いのは、患者さんもセラピストも悪い方向に進み続けていることに気づかないまま治療プランが進み続けていくことだからです
私も理学療法士になって10年くらいは、そんなことがあるなんて知らずに、学校で学んだことだけで十分だと思っていました